【医師監修】「IPL脱毛・SSC脱毛・レーザー脱毛」種類・効果の違いを解説!

大きくわけて3種類の脱毛方法は「フラッシュ」「レーザー」「ニードル」です。ここまではご存じの方も多いと思いますが、実はもっと細かな分け方をすることができます。
車でレース用や自家用車など用途によってわけられるように、脱毛もフラッシュの中にはIPL・SSCという方法、レーザーにも様々なものがあり、同じ種類にカテゴライズされている脱毛方法であっても使用する機械によって効果が少しずつ変わってくるのです。
そこで今回どんな機械でどのように脱毛効果が変わるのかをご紹介します。最近美容脱毛に仲間入りした「ハイパースキン脱毛」という方法も調べてきました。
- この記事を監修してくれた先生 -

末原 郁子 先生
所属:いくこ皮フ科クリニック 院長
順天堂大学医学部卒業
皮膚疾患だけでなく、アンチエイジングなどの美容皮膚の分野にも携わる。
HELENA RUBINSTEIN(ヘレナルビンスタイン)コンサルティングドクターとしても活躍中
目次でパッと理解する
3種類の脱毛方法
自己処理がいらなくなるまで(平均) | 痛み | 価格 | 取扱 | 向いている方 | |
---|---|---|---|---|---|
フラッシュ | 3年ほど | 弱い | 安い | エステサロン | 価格を抑えたい方 |
レーザー | 1年半 | 強い | やや高い | 医療機関 | 早く脱毛をしたい方 |
ニードル | 処理した部分は脱毛即日 | とても強い | とても高い | 医療機関・エステサロン | 少量を脱毛したい方 |
特殊なライトやジェルを利用し毛根を焼くフラッシュ脱毛
エステサロンのほとんどがこの方法で脱毛していて、今一番主流である方法です。
詳しくはこちら⇒フラッシュ脱毛の基礎知識
医療機関でしか利用できないレーザー脱毛
ライトで毛根を焼く面ではフラッシュと同じですが、医療用というだけありエステよりも1度で高い効果が得られる方法です。
毛の根本から撃退するニードル脱毛
上の2つとは異なり毛穴一つ一つに針を刺して、根本から毛を撃退していく方法です。
詳しくはこちら⇒ニードル脱毛の基礎知識
さらにこの3つの方法の中にもサロンやクリニックによって様々な種類があり、脱毛しながら綺麗なお肌になるものや、シミやほくろの改善を行えるものもあります。
それぞれの脱毛方法ごとに種類をみていきましょう。
フラッシュ脱毛の種類
格安で脱毛できるエステや脱毛サロンで使われているもので、現在主流になっているフラッシュ脱毛です。
似たような価格設定がされているため「どこで受けてもとくに変わりないんじゃない?」と思うかもしれませんが、実は使用されている機種によって微妙な違いがあります。
代表的なものはIPL脱毛と、S.S.C脱毛になります。最終的な脱毛効果に大きな差がでる訳ではありませんが、それぞれの特性を理解して自分が選ぶべきほうを選べば、より早く脱毛効果を実感できる事は間違いありません。
2つの特性・どんな人がどちらを選ぶべきかご紹介します。
IPL脱毛ってどんな方法?
IPL脱毛は、光の熱で毛根に直接ダメージを与えて脱毛していく方法です。
脱毛の原理は医療レーザー脱毛とほとんど変わらないので、光脱毛の中でも特に効果が高いと言われています。
- 美肌効果があるから脱毛と同時に黒ずみ・ブツブツも解消できる
- 光を拡散しながら照射するから火傷のリスクが低い
- 照射口が広いから両わき脱毛が最短5分で完了
脱毛サロンで効果の高い脱毛がしたい方やワキや脚の黒ずみが気になる方にはIPL脱毛がピッタリです!
IPL脱毛についてもっと知りたい人は以下のページを参考にしてみてください!
IPL脱毛の特徴は?6つのメリット・デメリットから切り込む|おすすめ脱毛サロンあり
SSC脱毛ってどんな方法?
SSC脱毛は、照射前に塗るジェルと光の相乗効果で脱毛する方法です。
ジェルが肌をカバーしてくれるおかげで肌に優しく、痛みも比較的少ないので多くの脱毛サロンで採用されています。
- ジェルに抑毛効果が含まれているから効果てきめん!
- 黒い色素に反応しにくいからやけどなどの肌トラブルを起こしにくい
- 毛周期をほとんど無視するから最短2週間の間隔で施術に通える
- 肌の上を滑らせながら照射するから全身脱毛が最短60分で完了
肌への負担をかけずに脱毛したい方や忙しくて施術に時間をかけたくない方はSSC脱毛がおすすめです。
SSC脱毛については下記のページで詳しく解説しています。
SSC脱毛の特徴は?5つのメリットと3つのデメリットで徹底解剖!おすすめの脱毛サロンあり
レーザー脱毛の種類
毛の黒いメラニンに熱が吸収され、毛根細胞を破壊していくのがレーザー脱毛です。黒い部分にしか痛みを感じにくく、皮膚を傷つけるリスクが少ないのも特徴です。
現在日本で使用されている代表的なレーザーは3つあります。
ライトの波長 | その他の効果 | 向いている方 | 出来るところ | |
---|---|---|---|---|
アレキサンドライト | 短め(755nm) | 安い 肌に優しい | レーザーがいいけど費用は抑えたい方 シミや黒ずみも気になる方 | 湘南美容外科 アイエスクリニック ジュエルクリニック |
ダイオードレーザー | 長め(800nm) | 1度の照射範囲が広く時間短縮になる 産毛まで可能 | 顔や背中など細い毛までしっかり脱毛したい方 | リゼクリニック アリシアクリニック |
ロングパルスヤグレーザー | 長い(1064nm) | 肌に優しい 色素沈着部分にも可能 | 男性のひげ、デリケートなどの太い毛を脱毛したい方 乳首や肛門の毛をなくしたい方 |
機種ごとの特徴を知り、何の機種が自分にあったものなのか選ぶための参考にしてみてくださいね。
アレキサンドライトレーザー
※画像引用元:湘南美容外科クリニック公式ホームページ https://www.s-b-c.net/bodycare/
1番早く日本に普及したレーザーです。シミやあざの治療にも使われるレーザーなので美肌効果がありますが、波長が短いため産毛の多い顔や背中には向いていません。
しかし、平均して他のレーザーよりも安く施術を受けられることは最大のメリットです。産毛じゃない広範囲にわたって毛が生えているワキや足の部位にはおすすめです。
アレキサンドレーザーとアレキサンドライトレーザーを使った「ジェントルレーズ」の特徴は以下のページをチェックしてみてください!
アレキサンドライトレーザーの6つの特徴は?おすすめの医療脱毛クリニックも厳選!
ダイオードレーザー
※画像引用元:アリシアクリニック公式ページ https://www.aletheia-clinic.com/depi/depi/machine.html
一度に照射できる範囲が広いため、その分施術時間が短縮できるというメリットがあります。
また、このレーザーは他のものに比べて肌のメラニンに吸収されにくい性質があるため、地黒の方や日焼けしている方であっても施術が可能なことが大きな特徴です。
ダイオードレーザーの特徴は以下のページをチェックしてみましょう!
ダイオードレーザー脱毛のメリット・デメリットを徹底解剖!おすすめの医療クリニックも厳選!
ロングパルスヤグレーザー
※画像引用元:リゼクリニック公式ページ https://www.rizeclinic.com/stance/machine/
ヤグレーザーは波長がとても長いため皮下への浸透力が深いです。そのため細い毛に比べて、毛根が深いところにある太い毛もしっかり脱毛できます。皮膚表面のメラニンに対する刺激が優しいため日焼けした肌や色素沈着のある部位にも安全性が高いとされているレーザーです。
元々は表面の血管病変を治療するために用いられていたので脱毛と同時にシワや肌質の改善などといった治療も行えます。
ヤグレーザーの詳細は以下のページで紹介しています!
YAGレーザー(ヤグレーザー)の医療脱毛ってどうなの?痛みや効果が丸わかり!
レーザーの効果を高める機械
ライトシェア・デュエット
使用するレーザーはダイオードレーザーと同じものですが、皮膚を吸引して伸ばしながら毛のメラニン部分に効率よくレーザーを当てる機械です。
また、レーザーの出力が弱くても効果的に脱毛を行うことが出来るため、肌トラブルを引き起こしにくい仕組みになっています。
施術時間が半分~3分の1程度まで減少するため、比較的安価にレーザー脱毛ができます。
ただし、皮膚を吸って伸ばすという仕組みのため、人によっては違和感があるかもしれません。
ライトシェアデュエットの特徴は以下のページをチェックしてみてくださいね!
ライトシェアデュエットの強みと弱みって何?おススメの医療クリニックも3院紹介
G-MAX
アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーを組み合わせて施術出来る機械です。冷却装置も付いているため高出力ですが、やけどの心配はありません。
太めの毛から産毛まで脱毛できることが出来る脱毛装置でありながら、痛みが少ないというのが特徴です。さらに美肌効果も高く、いいことづくめのレーザー脱毛がG-MAXです。
ニードル脱毛の種類
ニードル脱毛にも2種類の方法があります。オススメなのは絶縁針(ETL)です。これなら痛みを最小限に抑えることができ、医療機関で行うのでクリニックによっては麻酔が使える可能性もあります。
痛みの強いニードル脱毛ですが「全体にはないけど、スネから数本か太い毛が生える」「ホクロやシミの上の毛を脱毛したい!」などのピンポイントの毛が気になる方にオススメです。
効果は高いがとにかく痛みが強く費用がかさむニードル脱毛は狭い範囲に利用するのが良いでしょう。
ニードル脱毛については下記の記事で詳しく解説しいます!
ニードル(針)脱毛ってどんな脱毛方法?痛みや効果、種類まで徹底まとめ!
絶縁針(ETL)
針を毛穴に入れた時は皮膚に触れる部分は電気を流さず、毛根のみに電気を流すことが出来る針です。
昔のニードル脱毛は針全体に電気が流れてしまうため、毛根以外の肌部分を焼いてしまうこともありました。
しかしこの絶縁針を用いることによって毛根以外を焼くことなく脱毛が出来るため、痛みが少なく施術時のやけどやそれに伴うシミなどを作る危険性が低くなりました。
1本1本処理を行うという方法は変わらないため時間はどうしてもかかりますが、痛みが少なく確実に永久脱毛を行うことができます。この機械は今でも医療資格を有する方しか行えず基本的にクリニックでしか受けられないため、費用も1番高い方法です。
美容電気針
プロープと呼ばれるU字型の針のことを指します。
上記の絶縁針は消毒して再利用しますが、プロープは使い捨ての針になります。
毛根を焼くというよりは電気分解で毛根を壊したり、毛根細胞を凝固させて死滅させるという方法で脱毛を行う機械になります。
脱毛サロンで行われる場合は、ほぼこの針です。価格もサロンでの脱毛の中では高額になりがちですが、永久脱毛の効果が高い事が魅力です。
またレーザー脱毛などで処理できないほくろなどの部分にも施術を行うことが可能。この方法はTBCやミスパリなどのエステでも行われています。実際に脱毛した方の口コミを見たい方はこちらを参考にしてみて下さいね。
医療行為ではないぶんそれぞれのサロンで独自の基準や資格があり、個人経営の方が料金も安く設定されている事が多いですが、針が直接肌に入るので衛生面などを考えると大手の方が安心かもしれません。
新しくでたハイパースキン脱毛
ハイパースキン脱毛は、最近出始めた新しい脱毛方法です。
これは従来の方法とは異なり毛が抜けた直後に特殊な光を当てることで、新しく毛が生えなくなるようにする脱毛方法。
今生えている毛には何の効果もないため、他の脱毛法以上に効果を実感するまでに時間がかかります。
しかし肌への刺激が非常に少ないのでアトピーや乾燥肌・敏感肌の方や子どもの脱毛に向いているといえるでしょう。
開発されてから日が浅く、まだディオーネでしか普及していないため今後に期待したい方法です。
脱毛で一番おすすめな方法・種類は?
これだけたくさんの種類がある脱毛方法なので何が1番良いのかわからなくなってしまいますよね。
当サイトとしては、ニードルは脱毛のなかでも費用や痛みが格段に高いためあまりおすすめできません。
「フラッシュに比べ早く脱毛できる医療レーザー」と「時間はかかるけど安い費用で脱毛ができるフラッシュ」なら?というと、実は最終的に完了すればそこまで大きな差はありません。
この結果、痛みや費用面まで加味すると、フラッシュがおすすめです。
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